ウォーミング・アップ
―その生理作用と必要性―
ウォーミング・アップとは、スポーツ前に体の調子を徐々に上げていくための準備運動です。私たちの筋肉の温度は、平常は37度前後ですが、運動により体が温まり、筋温が38度くらいになると、筋肉運動のエネルギーを発揮させやすくなります。また、同時に筋肉および関節の柔軟性が増すので、スポーツ中の怪我予防にも役立ちます。 |
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【その場ジャンピング】(共通) | 【肩から上腕にかけてのストレッチング】 (腕を使うスポーツの準備運動) |
●全身を軽くゆするような感じで、 ●つま先を地につけたままで緩やかにジャンピングする。 ●回数は10〜15回くらいを目安に。 |
●肩幅に足を開いて立ち、右腕をまっすぐ前に伸ばす。 ●右ひじの下に左ひじの内側を添えて右腕を伸ばしたまま左に引き寄せる。 ●そのままのポーズで約20秒くらいキープする。左手も同様に。 |
【上腕背部のストレッチング】 (腕を使うスポーツの準備運動) |
【ふくらはぎとアキレス腱のストレッチング】 (脚を使うスポーツの準備運動) |
●肩幅に足を開いて立ち、右腕を上げて手のひらを背中に触れるように後ろに曲げる。 ●左手で右ひじを持ち、下方に押す。 ●そのままのポーズで約20秒くらいキープする。腕を替えて同様に。 |
●どちらか片方の足を前に出して、前後に足を大きく開いて立つ。 ●つま先はどちらの足も前に向ける。 ●前に出した足の膝を軽く曲げて、後ろに残した足のふくらはぎとアキレス腱を十分に伸ばす。 ●そのままのポーズで約30秒くらいキープする。足を踏み替えて反対の足も同様に。 |
【ハムストリングスのストレッチング】 (腕を使うスポーツの準備運動) |
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●足を大きく開いて立ち、上体は少し前に倒して手を床につく。 ●片足を横に伸ばしたまま、もう一方の足の膝を曲げる。 ●伸びている側の足のハムストリングス(ももの裏)をしっかり伸ばす。 ●そのままのポーズで約30秒くらいキープする。反対側も同様に。 |
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≪についての疑問・質問≫ | |
Q1:「ウォーミング・アップは、何分くらいやればよいのでしょうか。」 | |
A:スポーツの種類によって、クーリング・ダウンを行う意味が少し違ってきます。例えば、マラソンや遠泳といった、長時間にわたって呼吸・循環機能をよく使う種目では、ゆるやかに走ったり、泳いだりして心臓の働きを徐々に鎮めていく運動などが適しています。また、ウェイト・トレーニングなどのように筋肉群に強い負荷をかける種目では、よく使った筋肉群のストレッチングなどが有効です。 クーリング・ダウンの効果的な運動時間は、5〜10分間が適当とされています。 |
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