アクアトレーニングで腰痛・膝痛を予防する

水に入ると身体は水圧を受けます。水圧というのは、水中においてあらゆる方向から身体の中心に向かって受ける力のことです。それは、ちょうど身体全体がコルセットで支えられているのと同じ状態ですので、たとえば腰痛や膝痛がある方でも安心して筋力を鍛えることができます。また陸上と違い、水中では浮力によって体重の負担も軽くなるので、トレーニングによる怪我や障害の心配はほとんどなくなります。

下記左側の動画ファイルがご覧になれない場合は「Flashプレイヤー」をダウンロードしてご覧ください。

【腹筋を鍛える膝の引き付け運動】 【水面での腹筋運動】
●首まで水中につかって、少し前かがみになった
  姿勢から、
●両膝を同時に胸の方へ引き付けて抱え、
  1〜2秒間キープ。
●慣れてきたら膝を抱えてキープする時間を
  3〜5秒に伸ばしていきます。
(5〜10回を1セットとして、休憩を入れながら
 2〜3セット行いましょう。)
@プールのコースロープやホースを使って水面に
  両足を伸ばして仰向けに寝た姿勢から、
A両膝を胸に引き寄せて2〜3秒キープしたあと、
  元の姿勢に戻ります。
(これを10回ほど繰り返した後、最後に胸に引き寄
 せた両膝を10秒間キープしましょう。)
【大腿四頭筋を鍛える運動】
@首まで水中に入って膝を曲げて立ち、もう片方
 の足の膝を曲げた状態から、
A前方にキックをするように力を入れて伸ばしま
 す。
(これを10回ほど繰り返したら、反対の足も同様に。)

≪アクアトレーニングについての疑問・質問≫
Q:「肥満体のために、長年腰痛で悩んでいます。陸上でのトレーニングでは、すぐに心臓がドキドキしてしまいますが、こんな状態でアクアトレーニングをしてもよいのですか。」
A:水圧は深くなるほど高くなります。したがって、水中で立った状態では、下半身のほうに水圧が多くかかります。そのため、足のほうから心臓に向かって血液を戻す作用が働きます。この作用のため血液循環がよくなるので、運動しても心臓の負担が少なくてすみます。
また、胸の位置まで水に浸かると、肺が圧迫され、空気を吸い込む呼吸動作の抵抗になりますが、努力して呼吸をすることにより呼吸筋が鍛えられ、心肺持久力を高めるのに役立ちます。
アクアトレーニングは、脂肪を燃焼させる効果も高いので、肥満解消にも効果があり、その結果、腰痛も緩和されることでしょう。

>> 健康運動メニューに戻る <<