機器メンテナンスについての簡単な話


 大切に使うと電気製品も長持ちする。
普段、小生が行うのは簡単な掃除くらいだが、仰々しく大公開。
(我輩の機材が壊れたら誰か貸してね)

工業用アルコール(または無水アルコール)

これは飲んじゃいけないよ。 機器の洗浄用としてつかう。  テルテル坊主に染み込ませて点火すると青白い炎のヒトダマも出来る。

成人なら普通の薬局薬店で購入出来るが、一応、劇物扱いなので薬局で購入時に氏名、住所、使用目的を記帳させられるが、関連犯罪で捜査当局に疑われることもなかろう。(ちなみに記帳時には皆がなんて書いて買っているかもチェックしてみよう)

価格は500mlで400円前後。 1本あると重宝する。
家電製品を修理に出したとき、交換されていない部分がピカピカになって帰ってくるときは、工業用アルコールを含ませた布で汚れを拭き取ったからと考えるとヨイ。

知り合いの家電修理店も磁気ヘッドや電気的な接触部分(プラグなど)をキレイにするときに使っている。 ブラウン管もピカピカだ。 アルコールにより塗装が色落ちする場合もあるので使用箇所には注意。

楽器用ケーブル(シールド線)のプラグ部分をピカピカにしたり、綿棒の先に染み込ませてカセットデッキの磁気ヘッドやピンチローラーを拭いたりする。
CDの再生で音飛びがある場合、CDプレーヤーのレンズ部分をそ〜っと撫でるように拭くと直る場合もある。 これは自己責任。

CD盤のカビやホコリを除去するときにも使う。 柔らかい布(木綿肌着など)に染み込ませ、中心から外側に向けてそ〜っと拭く。

接触部分などを掃除する場合は、固く絞ったぬれ雑巾よりも、使い古しの肌着に工業用アルコールを染み込ませて拭いた方が安全だと思うよ。 錆や湿気、ホコリ溜りの原因になる水分が無いからね。
ただ、前述したように他の塗装面では色落ちする場合もあるので、気に入った色の製品は隅っこで試してから拭こう。

普段は気にしなくてもいいが、録音の時くらいはフォンプラグやピンプラグの接触部分をピカピカにしておこう。 手垢や錆で導通がわるけりゃ、高価なケーブルや楽器も性能を発揮出来ない。
強燃性なのでくれぐれも火の気には注意するように。

※ギター弦やネックの指板の手入れにはアルコールを使わないように。 この場合は、油系(フィンガーイーズやレモンオイル)を使う。あくまで電気的な部分にね。

■ ガリが出たら

すし屋じゃないよ。 ボリュームを回した時に出る「ジャジャジ」 とか「ジリジリ」というノイズだ。
ボリューム中に入っている抵抗がボリューム操作(回転)ではがれたり、外部から進入したゴミが原因で発生するそうだ。
希にとても安い部品が使われていて、単にハズレという場合もある。

軽度のガリノイズなら、機器の電源をOFFにしたあと、ボリュームを20回くらい最小から最大までグルグル回す。 通常はこれで大丈夫。 アナログミキサーやエフェクター、アンプなどは電源を入れるまえに習慣としてグルグルやってもいいはず。

頻繁にボリュームをいじるギターやベースは演奏終了後は必ずボリュームをゼロにすることがガリの予防線。 止まっているボリュームの位置でガリが出易い為だ。 ボリュームゼロならガリが出ても問題にならない。

どうしてもガリがとれない場合、薬品を使ってみよう。
「接点復活剤」 と 「接点洗浄剤」 スプレータイプになっていて、先にストロー状のノズルを付けてボリューム裏面の小穴からブシューッと吹き付け、ヨゴレを吹き飛ばすわけだ。

価格はそれぞれ1000円〜2000円くらい。 使うのは、接点洗浄剤にすること。 揮発性だしボリュームに与えるダメージも少ない。

名前が似ているが、復活剤は不揮発性が多く、吹き付けた他の樹脂部分と科学反応を起こすともいわれているし、悪と扱われている。 自分も使ったことはない。
購入時によくどのタイプのスプレーか確認して購入すべし。 買うなら「接点洗浄剤
演奏などで、音響業者のお世話になる機会があれば、彼等にお勧めの洗浄剤を聞いてみよう。

ハンダ付けが出来る人なら、ボリュームポットの交換に挑戦してみよう。

ギターに使われるボリュームなら、部品としても500円以下と安く、ギターショップにパーツとして在庫があるので、自分での交換を薦める。 この場合、部品に書いてある抵抗値(250KΩとか)が同じ物を買うこと。 音量の変化も3タイプあって、
1.平坦に上がるもの
2.八部目くらいから急に上がるもの
3.三分目くらいに急に上がってあとは緩やかに変化するもの

と、あるのでいろいろ試すと楽しいはず。それぞれA〜Cタイプとか区分けがあったはずだ。
見かけるのはAかBが大半。 (A250KΩ とか、250KΩ:Bとか書いてある)

回転式のボリュームなら自分でよく交換するが、スライド式の場合は、どこで売っているか見たことが無いので、即ショップお任せにしている。

一度は、宜野湾市伊佐の「沖縄電子」の奥、部品コーナーを訪問してみよう。
素人魂をくすぐる工具がいっぱいだ。 小生も時々パトロールしている。

使っている接点洗浄剤:「サンハヤト社製 リレークリーナー RC-224 \1,500-」

■ 湿気対策
せいぜいマイクケースくらい。
RODE NT2などのコンデンサ型マイクなら食品用の密閉できるタッパーに「押し入れ乾燥剤」や「ハクバ」というカメラ用品メーカーのカビ止め剤などを一緒に入れればいいでしょう。
これで1000円くらいかな。 乾燥剤は2〜3ヶ月で交換。
SHURE SM58、SM57などのダイナミック型マイクも一緒に入れている。
理想は、カメラを入れる防湿用のガラスケース(電子レンジ大)を使う。カメラ店で新品3万円くらい。 中古を見たことないんだよなぁ〜。1万以下なら考えるけどね

マイクの振動板がカビると高音域が「チリチリ」するそうだ。 小生は遭遇したことはないが予防出来るのなら防ごう。 口にくっつけるんだし。

ギターケースに乾燥剤を入れる人もいるが、実際の効果は謎だ。

 ハードケース内の空気の乾燥なんて、楽器を取り出す時の開け閉めで外気と入れ替わるはずだし、さらに新しく取り込まれた外気がケース内で乾燥する時間や内部湿度の状態なんて我々はどう確認すればいいのだ? 楽器店でギターケース専用の高額の乾燥剤とか見ると考えてしまう。
ホントは「防カビ防虫に効果的!」と明記したほうが真実味があって売れるのではないか?

でも大事な楽器(ベース)だから押入用乾燥剤「吸い取るゾウ by ニトムズ」入れてます。 ヘヘヘ



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