■ YAMAHA QY70:作曲演奏用コンピュータ[携帯型]
くわしいスペックは YAMAHAホームページ
にて
野田君の持ち込み機材。
シャープのザウルスくらいの大きさ。 これで作曲と自動演奏が可能だ。電池でも稼動するなかなかのすぐれもの。 音は派手で明るめな音色。
■ YAMAHA QY300:作曲演奏用コンピュータ
東江君の持ち込み機材。
A4用紙とB4用紙の間くらいの大きさ。 音は往年のヤマハサウンドってところ。 エレクトリックピアノやスコーンと抜けるスネアは筆者もお気に入りの音色。
入力した演奏情報はフロッピーディスクに記録するタイプ。
この上記2種類の機材は、音楽関連の記録〜編集〜整理のみに特化した機械で、電源を入れれば即、曲作りができるすぐれもの。 本体に鍵盤はないが、MIDIという規格に準拠していれば、例えばエレクトーンなどに接続してテープレコーダのように記録と編集が出来るのだ。 簡単に言えば、譜面は書けないが鍵盤で音を出せる人が譜面を書けて情報整理するアシスタントを雇うようなものだ。 専用機(シーケンサ)はパソコンのシーケンサーソフトにはない軽快さが売りだ。 液晶画面が小さいと感じるだろうが、音楽的な情報を把握するのに視覚情報というのはそんなに必要ない。 筆者はそれに気付かずに以前使っていた鍵盤付き専用機(ROLAND JV-1000)を売り渡し、パソコン環境を自宅に構築したが、1年経過した今は専用機を売り渡したことに後悔している。 我々アマチュアは浮かんだメロディーをどう扱っていいのかよくわからない場合がある。 そんなときに必要なのはまず迅速に記録していくことだ。 断片を記録していき、熟したときに加工していけばよい。 本来ならそのための採譜(譜面記入)だが、十分な表現力をつけるには専門教育が必要だと思う。 そこでコンピュータの登場。 しかし、「パソコンの電源を入れ、シーケンサーソフトを立ち上げ、接続された音源や鍵盤の電源を入れて」ではフレーズのしっぽをつかみ損ねてしまう。 その反面、上記2機種では電源を入れたら数秒でスタンバイとなり、つらつらとフレーズを入力できる。 断片的なメロディーなら、曲名を[ NO991018 ] とか仮で日付にして本体に覚え込ませるのだ。 いくつか溜まったら、聞き返して煮詰めればいいし。 んん〜もう一度欲しいな。自分も中古市場を探そうかな。 |
2系統のステレオエフェクターを内蔵し別売りでCD−Rが接続できるので録音後はほとんどの作業をこれ1台で可能。
そしてハードディスクレコーダーならではの「アンドゥ/リドゥ」機能がある。 うっかり録音済みのトラックを消してしまっても、ボタン一つで指定階層まで復帰ができる。 間違いを直す操作が間違っていた場合(けっこうあるよ)気付いた時にやり直しができるのは非常に助かる。
しかし欠点として、
(1)CPUの処理速度が遅く、ボタン操作を時々取りこぼす。
(2)液晶ディスプレイにバックライトが無い為、明るい部屋でないと作業しずらい(ムードが出ない)。 のぞきこむようにしないとディスプレイが見えない。
(4)イコライザーやコンプは設定値を数値で指定するのでイメージしずらい。
(5)データのバックアップが面倒。 ハードディスクレコーダーの宿命だが、98年暮れのバージョンアップでCD−Rにもバックアップを記録できるようになったので低コストで本体以外へのバックアップが可能になった。 しかし作業過程ではやはりMOであろう。自分は230MBのMOを使っているが、書き込める曲名に文字数制限があり、アルファベット14文字ではちと少ない。
Niftyの掲示板では DVDにも記録できたという報告もあるが、既存資産(CD-R MO)がまだまだ使える為、導入時期は全然未定。シクシク...
それを十分加味しても95年当時はこのスペックを20万円で実現する機種はなかった...
内部エフェクトや演算方式もソフトウェアのアップデートで進化可能というのも美味しかった。
実際、購入時のVer1.1 から現在のVer3.2 では大きく性能がアップしたことになるし、納得もしている。
最大の利点は、
このVS本体の表に出てないがコンピュータ内部に30個ほどの仮想的なつまみがあることになっている。
この全つまみの位置をシーンという枠に8つも記録できるので、編集中に作業を終了し電源をオフにしても次に再開するときには指定した状態を完璧に再現できる。これを曲ごとに保存できるので、日ごろ空き時間を見つけて編集作業に取り掛かっている者としては非常に助かる。
手回しツマミだけの機材だとこうはいかない。 全体の状態を瞬時に把握できないが、夜な夜なコツコツと編集作業をするときはこの「シーン1〜8」という機能は助かる。
Power of POP での録音設定は、44KHz、圧縮モード MT1。
非圧縮のMAS(マスタリングモード)では使用可能なトラックが6トラックに減るし、ハードディスクからのデータ転送が時々遅れて途切れた再生になりやすい。 よって選択できる範囲内で圧縮幅の一番小さい「MT1」というモードでレコーディングを行うこととした。
当面、メインレコーダーの座を続けそうだ。(この値段じゃぁ簡単に買い替えられないッスよ)
■ RODE NT2
:コンデンサー型マイクロフォン
アンディーズミュージック
より購入(\49,800-)。 日本代理店のサウンドハウス
が派手に広告している。 自分にとっては使ってみるといい製品だと思う。
マニュアルによれば、ビンテージマイク(ノイマン U67)をシュミレートしているらしい。
ちなみにノイマンとはドイツの名門マイクメーカー 。 CDジャケットなどで牛乳パックくらい大きさの銀色のマイクの写真は9割がたノイマンであろう。 業務用で事実上標準となっているU87は30万円近くする。落下させたり、プッと唾を吹いたら即アウト!なくらいデリケート |
ちなみにカナレはメートル単位で買ってきてケーブルを自作している。その方が安く済む。
(参考までに フォンプラグ単価200円、1m単価150円、 通販では100m1万円くらい)
接点が5〜6個くらいならハンダ付けも楽しい。
※不思議に思うのが、カーオーディオ用のケーブルが上記の業務用ケーブルより値段が高いのはナゼだろう。 大丈夫か? カーマニアの諸君!
■ モニター用スピーカー BOSE 101RD
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元はカーオーディオ用のスピーカー。同社の101MM に傾斜を付けた形状になっている。
しばらく車内で使っていたが、スピーカーを101MM と同じに交換したら、結構イケる音になったので、
モニターとして使用中。 なにより頑丈だ。 ただ、定位ははっきりしないのが難点。
SONY SMS-1P導入の為、メインからは引退
■ モニター用アンプ SANSUI
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弟の所有品を借用中。 輸出モデルらしく電源は110Vとなっているが、そのまま100Vで使用中。
ボリュームは3〜4くらいで十分なので聞いた感じは気にならない。
Aクラス型アンプなので常に定格出力分の電力が供給されている為、音の立ち上がりが早い
らしいが自分の耳ではわからない。 とにかく電気を食うアンプだ。かなり重いため、そろそろ引退か。
■ ヘッドフォン SONY CD470
1998年頃 ベスト電器にて購入。 \4,000-なり
耳への締め付けが弱く重量も軽い為、1時間くらい付けてても耳が痛くならない。
ホントはSONY CDR-MD900ST とか AKG が欲しい(\16,000-)が、財政難の為断念。
■ アウトボード類全景
(上段より)
APHEX 107 チューブマイクプリアンプ
VESTAX SL201mk2 コンプレッサー
APHEX 109 チューブパラメトリックイコライザー
DRAWMER LX20 コンプレッサー
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■ APHEX 107
チューブマイクプリアンプ
メディアインテグレーションより中古通販で購入。 \37,000-
VS880の最大の弱点であるプリアンプ部を補う目的で導入した。
NiftySave 電子楽器フォーラムに相談して選んだ機種。 離島県の為、実際に商品を試せずに
心配もしたが、使ってみると予想以上の性能だった。
RODE NT2との相性がいいと言われているし、SHURE SM57 や SM58 がいい方に化けた。
現在は何でも107に通して、信号を増幅してVS880に入れるようにしている。そのほうが格段に
結果が良かった。
真空管は12XATというのが1本入っている。
■ VESTAX SL201mk2 コンプレッサー
大阪のよ〜ぜふ氏
より購入。 国産コンプで新品でも5万以内だ。
DJ機器で有名なメーカーだが、ガットギターやエフェクターでもいい製品を出している。
このコンプは名器 DBX 160初期型 を模したディスクリート回路になっているそうだ。 声物や楽器に重点が置かれた設計になっている為、設定幅は狭い。
全体のパートが鳴っている状態でかけたり、緩やで経過時間が長めのコンプレッションには向かないそうだ。
通したあとは高音域が多少減衰するので、イコライザーでの補正は必須である。
弱点は電源。 電圧が少しでも低いと(98Vくらいでも)サーズーっとノイズが出る。
上記2点を割り切れば値段以上の素晴らしいコンプだ。 VS880のコンプが使いにくい分、
大変重宝している。
コンプの利き具合を調整する「スレッショルド」が無く、「インプット」のつまみと針の動き具合で
コンプレッションを調整するのは結構てこずるところ。 機械と格闘しているみたいで楽しい。
高級スタジオ機の UREI 1176 のようになめらかでなく、「コンプかけてますっ!」という用途に
向いているのでしょう。
入力レベルをどんどん上げてキックやスネアを入れると、「ドズッ!ヅダッ!」となるので
ゴキゲンだ。
レベルメーターがLEDじゃないのもレトロでいい感じ。 しかし色が不思議だ。
同社のDJ向けラックマウント機器はこのカラーリングに統一されている。
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■ APHEX 109
チューブパラメトリックイコライザ
これまた大阪のよ〜ぜふ氏より購入。
前述の107でも同じだが、安価なチューブ式機材は高域が若干減少するが過入力時の電気的な歪みがトランジスタ式に比べて耳につかない。 かっこよく言えば音楽的というところか。
「音が鈍る」という人もいるが、それは十分調整の範囲内だ。 我々のようなアマチュアでもいい音を得る手段だと思う。 チューブ(真空管)式はデジタル機器全盛の今でも随所で見かける。
関係無い話だが、冷戦時代に北海道にソビエト連邦のミグ戦闘機が亡命目的で飛来したとき、没収したミグからソ連の技術水準を解読するため西側の技術者が解体したら、最新技術の固まりであるはずのミグのジェットエンジンから真空管部品が出てきたときは思わず失笑が出たらしい。 一方音響機器の世界では、もう生産されていない真空管を部品として使った新製品が毎月のようにリリースされる。 必ずしも「効率的な高性能が音楽的とは限らない」ということだね。 |